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夏 - 五句

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睡蓮のひそと影おく水鏡






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十薬の花ほつほつと夕灯り






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ことごとく葉の裏白し大南風






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空蝉のそびらに迫る山のこゑ






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雲の峰廃舎の窓に聳えをり


町の図書館で行われている句会の扉をノックしたのは2013年の年末で、それからは句会と会報に出す句を作る(詠む、ではなくて)のに四苦八苦でした。今もです。↑の句は2014年の夏の句です。覚えたての言葉を使って、季語を使って、何とか十七音にしただけの句ですが、空蝉だけは自分の言葉になったような気がしました。そんなこんなを積み重ねながら、私にとって俳句はますます大事な存在になっています。

先生や先輩方に巡り会えた事を心から感謝しています。





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by itiko4747 | 2017-07-01 23:25 |
春 - 五句
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人のこゑ籠る昏さや花の雨



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暮れがての空の深さや雉子鳴く



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押し上ぐるもののひとつにけふの春



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春立ちて日増しに深むものの影



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薪棚の隙間明るし雪解川

最後の写真は今年の初めに、富山県、長野県を旅した時の写真です。句にはなかなかできませんが、滅多にみる事の出来ない雪景色はしっかり脳裏に焼き付いています。春の花、秋の月、冬の雪。どれも本当に美しいですね。でも美しいだけではなく、時と共に消滅すること、そしてまた再生されるということも共通している、と歳時記にありました。納得です。
「春立つ」と、「春」の句は再考しなさい、だそうです。

雉の鳴き声は独特ですね。毎年春も深まってくると、散歩の途中で雉にばったり出会ったり、鳴き声を聞いたりしてどの辺りに生息しているか見当はついていました。でも地震のあといろいろと環境も変わりましたから気になっていました。今年初めてあの声を聞いた時は本当に嬉しかったですね。今年は家に居ながら雉の声を聞くもあり、棲家?が変わったのかもしれません。そして先日は目の前を横切って行きました。あの横顔!です。雉といえばやはり一番に加藤楸邨のこの句が浮かびます。初めてこの句に出会った時は、怖い、と思いましたが、そんな時代があったんですね。
 
雉子の眸のかうかうとして売られけり





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by itiko4747 | 2017-05-08 12:57 |
春 - 五句
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花の雨耳やはらかに目覚めけり



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うらぶるるアーケード街のチューリップ



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編みかけの白詰草や夕間暮




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浦の町ちりめんじゃこの目の溢れ



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トンネルを抜けし入江の風光る


爽やかな日が続いています。先日、我が家の猫のいっちゃんが腫瘍摘出手術を受けたので、私は三週間ほどいっちゃんにつきっきりでした。ですので何処へも出かけていないのですが、いっちゃんが日に日に元気になっていくのが今は一番の喜びです。新緑が日に日に緑を増していくように、私の心も昨日よりは今日。今日よりは・・・と明るくなっています。
病院から戻ってきたいっちゃんは、エリザベスカラーの生活に戸惑って、ご飯を食べるのもトイレも手助けが必要でしたが、今ではちょっとバックしてみたり体の位置を変えたりしながら、なかなか賢いのです。でも大好きなグルーミングができないのはかなりのストレスでしょうね。来週あたりカラーを外せたらいいな。

5月5日は立夏。俳句、歳時記に触れていると、季節が人より早く巡ってくるような気がします。まだ今だと春の句を詠んでもおかしくはないのですが、おかしいと感じるようになるのは意外と早くきます。句会も二回休んでしまいましたが、また少しづつ俳句の世界へ戻っていきたいです。本当はこのままずるずると離れていきたいような気もしていましたが、絶妙なタイミングで先生と先生の奥様からお電話があり、引き戻され?ました。

拙句ばかりです。「夕間暮」という言葉以外の言葉がないかと探して諦めたり、再考を指摘された個所をそのまま載せたりしています。文法の間違いだけはないように気をつけていますが、でも強い感動の気持ちがなければ、全く何もない、無、なのですから、何もないところから十七音にまとめる作業を楽しみたいです。でも苦しんでいるときが多いような気がします。おかしいですね~笑





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by itiko4747 | 2017-05-06 16:41 |
春 - 三句



見覚えの鉢に咲きけり桜草

山を負ふ農夫や春の虹立ちて

沈丁や夕べにはかに雨意の風



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by itiko4747 | 2017-04-01 08:00 |
春 - 四句


春の雪調度古りたる喫茶店

囀や木の間に深き空の色

山間のスクールバス往く蕗の薹

熊本地震
梅咲くや面影褪する地震の町




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春の句を四句選びました(2015~2017)。写真はイメージに近いものを選んでいます。
地震からもうすぐ一年。倒壊家屋などの解体作業がすすみ、更地になった土地がたくさんあります。そんな更地に今年も梅の花がとてもきれいでした。でもその美しさが悲しみをよび起します。
山間の・・・の句は去年の春、生まれたての春を探しに、近くの村へ写真を撮りに行った時に見た光景です。「蕗の薹が唐突すぎる」と先生より指摘を受けましたが、季語が動きますね。でもでも自分のなかではこれほどぴったりの季語はないのですが・・・。
桜が散り始めたころにあの地震がおきました。









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by itiko4747 | 2017-03-25 08:00 |
春 - 五句


ひとひらを一片の追ふ梅の朝

背に聞く羽音やはらか蓬摘む

菜の花にどこまで延ぶる肥薩線

鳥影に散りゆく梅の朝かな

御社の絵馬からからと春の風



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写真はイメージの近いものを選んでいます。
2014年からの春の句を選んでみました。



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by itiko4747 | 2017-03-19 16:15 |
冬 ー 五句


欄干に漁具干されたる小春かな


凍星や山峡の灯の疎らなる


咲きそめし水仙傾ぐ朝の雨


太々と夫に切られし根深汁


南天の実ほどの雨の粒光る




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写真はイメージで選んでいます












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by itiko4747 | 2017-03-11 08:00 | 冬 
奥吉野 - 秋を旅する



行く秋や寺苑を展く梢の影

杉の間の古道まつすぐ秋麗

深吉野の幾山わたる秋日差

風と来て秋声わたる廃校舎

深秋の古道細むる杉の雨

雨に来しさかる紅葉の大伽藍





去年の11月に旅した奈良、和歌山。句にする事でひとつひとつの情景がいよいよ忘れ難いものに。もしまた訪ねる機会があるならば、今度は古道を歩いてみたい。今度の紀伊半島の旅で一番印象深いのは、天川村の洞川温泉です。

写真はその時に撮ったものですが、「杉の間の古道」の写真だけはイメージで選びました。

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by itiko4747 | 2017-01-19 11:41 |
秋 ー 五句


清秋や畳に風のとほり道

鵙に明け鵙に一と日の暮れにけり

十月や里曲の蔵のなまこ壁

深山田の稔りをせかす秋の雷

稲刈られ大きな月のあがりけり






2015年の秋の句です。句会や会報に出したものです。写真はイメージに近いものから選びました。
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by itiko4747 | 2017-01-07 12:35 |
菊日和



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菊日和竿いつぱいの野良着かな


民家の庭先に干してあった洗濯物。竿いっぱいに一枚一枚、大きく広げて干してあった。太陽の光を隅々まであびてはためいていた。なんという幸せな景色なんだろう。日なたの匂いがする風を胸いっぱいに吸い込んだあの日。
(写真と句は去年のものです)






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by itiko4747 | 2016-12-08 13:36 |



俳句初心者の俳句の記録 そして日々の事も少し
by itiko4747
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