春 - 五句
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人のこゑ籠る昏さや花の雨



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暮れがての空の深さや雉子鳴く



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押し上ぐるもののひとつにけふの春



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春立ちて日増しに深むものの影



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薪棚の隙間明るし雪解川

最後の写真は今年の初めに、富山県、長野県を旅した時の写真です。句にはなかなかできませんが、滅多にみる事の出来ない雪景色はしっかり脳裏に焼き付いています。春の花、秋の月、冬の雪。どれも本当に美しいですね。でも美しいだけではなく、時と共に消滅すること、そしてまた再生されるということも共通している、と歳時記にありました。納得です。
「春立つ」と、「春」の句は再考しなさい、だそうです。

雉の鳴き声は独特ですね。毎年春も深まってくると、散歩の途中で雉にばったり出会ったり、鳴き声を聞いたりしてどの辺りに生息しているか見当はついていました。でも地震のあといろいろと環境も変わりましたから気になっていました。今年初めてあの声を聞いた時は本当に嬉しかったですね。今年は家に居ながら雉の声を聞くもあり、棲家?が変わったのかもしれません。そして先日は目の前を横切って行きました。あの横顔!です。雉といえばやはり一番に加藤楸邨のこの句が浮かびます。初めてこの句に出会った時は、怖い、と思いましたが、そんな時代があったんですね。
 
雉子の眸のかうかうとして売られけり





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# by itiko4747 | 2017-05-08 12:57 |
春 - 五句
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浅春の梢を横切る雲早し



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すかんぽや所在なげなる夕日色




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風のふとにほふ八十八夜かな



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かたことと風の通へる春障子



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雨風のあとの明るさ白木蓮


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# by itiko4747 | 2017-05-07 22:29 |
春 - 五句
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花の雨耳やはらかに目覚めけり



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うらぶるるアーケード街のチューリップ



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編みかけの白詰草や夕間暮




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浦の町ちりめんじゃこの目の溢れ



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トンネルを抜けし入江の風光る


爽やかな日が続いています。先日、我が家の猫のいっちゃんが腫瘍摘出手術を受けたので、私は三週間ほどいっちゃんにつきっきりでした。ですので何処へも出かけていないのですが、いっちゃんが日に日に元気になっていくのが今は一番の喜びです。新緑が日に日に緑を増していくように、私の心も昨日よりは今日。今日よりは・・・と明るくなっています。
病院から戻ってきたいっちゃんは、エリザベスカラーの生活に戸惑って、ご飯を食べるのもトイレも手助けが必要でしたが、今ではちょっとバックしてみたり体の位置を変えたりしながら、なかなか賢いのです。でも大好きなグルーミングができないのはかなりのストレスでしょうね。来週あたりカラーを外せたらいいな。

5月5日は立夏。俳句、歳時記に触れていると、季節が人より早く巡ってくるような気がします。まだ今だと春の句を詠んでもおかしくはないのですが、おかしいと感じるようになるのは意外と早くきます。句会も二回休んでしまいましたが、また少しづつ俳句の世界へ戻っていきたいです。本当はこのままずるずると離れていきたいような気もしていましたが、絶妙なタイミングで先生と先生の奥様からお電話があり、引き戻され?ました。

拙句ばかりです。「夕間暮」という言葉以外の言葉がないかと探して諦めたり、再考を指摘された個所をそのまま載せたりしています。文法の間違いだけはないように気をつけていますが、でも強い感動の気持ちがなければ、全く何もない、無、なのですから、何もないところから十七音にまとめる作業を楽しみたいです。でも苦しんでいるときが多いような気がします。おかしいですね~笑





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# by itiko4747 | 2017-05-06 16:41 |
春 - 三句



見覚えの鉢に咲きけり桜草

山を負ふ農夫や春の虹立ちて

沈丁や夕べにはかに雨意の風



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# by itiko4747 | 2017-04-01 08:00 |
春 - 四句


雲切れて大きな夕日鳥帰る

肥後の牛山火背負ひて草を食み

道の辺の白蒲公英のほぐれをり

熊本地震
春めきて開園まぢか動物園



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雲切れて大きな夕日鳥帰る・・・鶴の越冬地である、鹿児島県出水市を通過中、鶴が隊列を組んで飛んでいきました。これが引鶴?、鶴が飛んでいる姿を見るのは初めてです。丁度、大きな夕日が沈みかけてとても美しかったので、何とか句にできないかなと考えて詠んだ句なのですが、あとでよく考えると、北帰行のため飛び立つのは朝からお昼にかけてのようなので、勘違いの句という事になります。
最後の句は、動植物園が一部再園されると聞いた時の喜びをそのまま句に。




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# by itiko4747 | 2017-03-28 08:00 |
春 - 四句


春の雪調度古りたる喫茶店

囀や木の間に深き空の色

山間のスクールバス往く蕗の薹

熊本地震
梅咲くや面影褪する地震の町




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春の句を四句選びました(2015~2017)。写真はイメージに近いものを選んでいます。
地震からもうすぐ一年。倒壊家屋などの解体作業がすすみ、更地になった土地がたくさんあります。そんな更地に今年も梅の花がとてもきれいでした。でもその美しさが悲しみをよび起します。
山間の・・・の句は去年の春、生まれたての春を探しに、近くの村へ写真を撮りに行った時に見た光景です。「蕗の薹が唐突すぎる」と先生より指摘を受けましたが、季語が動きますね。でもでも自分のなかではこれほどぴったりの季語はないのですが・・・。
桜が散り始めたころにあの地震がおきました。









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# by itiko4747 | 2017-03-25 08:00 |
菜の花


野を分けて道の一筋花菜風


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写真は去年の3月に撮りました。菜の花の道、菜の花の川、何もかもが輝いていました。句もすんなり詠めて、町の句会では皆さんに共感いただき、先生からも褒めていただいてルンルン気分でしたが、その一週間後に熊本地震が、、。去年撮った菜の花の写真は、途中までしか写真ブログに載せる事ができませんでしたので、ここに数枚あげています。今年の川縁には、菜の花のかわりに瓦礫の入った土のう袋が延々とのびています。私の町の写真を撮るにはまだ時間がかかりそう。ですので今年はもうひとつの故郷?になった、南さつま市にてたくさん菜の花の写真を撮ってきました。写真ブログにあげていますので、見ていただけると嬉しいです。




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# by itiko4747 | 2017-03-21 14:05 |
春 - 五句


ひとひらを一片の追ふ梅の朝

背に聞く羽音やはらか蓬摘む

菜の花にどこまで延ぶる肥薩線

鳥影に散りゆく梅の朝かな

御社の絵馬からからと春の風



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写真はイメージの近いものを選んでいます。
2014年からの春の句を選んでみました。



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# by itiko4747 | 2017-03-19 16:15 |
冬 ー 五句


欄干に漁具干されたる小春かな


凍星や山峡の灯の疎らなる


咲きそめし水仙傾ぐ朝の雨


太々と夫に切られし根深汁


南天の実ほどの雨の粒光る




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写真はイメージで選んでいます












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# by itiko4747 | 2017-03-11 08:00 | 冬 
初句会
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1月21日は初句会。毎月一回、熊本城の真ん前にあるビルで行われる句会です。
熊本城・・・、寒かったけれど冬晴れのもと、多くの観光客で賑わっていました。何故か振り袖姿の外国の人がたくさん。熊本城の傷ついた天守は今だに見る事ができないままで(見る勇気がないという意味です)、清正公の背にあるお堀の石垣が崩れているのが見えただけでも、どきーっ!
とにもかくにも、清正公の銅像に挨拶をして会場へ。投句はしてきましたが句会に出席するのは久しぶり。緊張感が心地よい。俳句をしていてよかったな~、素晴しい句にたくさん出会ってきました。

街の句会からはしゅんとして帰る事のほうが多いのですが、今回は「大会に出してみようかな?」と思ったのでした。ちょうど応募用紙も配られたという事もあって。天国のM子さん、喜んでくださるかな?いつも出してみるようにと勧めてくださったM子さん。地震がなければ初句会もご一緒させていただいたはずなのに。本当に悔しい。

大会に投句する句は、はっきりと落っこちた事がわかるまで置いておいて、それ以外の句を。


冬の夜の闇より貨物列車かな


凍蝶の翅に名残の海の色


ある夜、真っ暗な線路の向こうから列車の丸いライトが見えてきました。昼間見た事がある、一両編成のかわいい列車の窓明かりを想像しながらすれ違いざまに横を見ると、それはまっ黒で長い長い貨物列車だった。闇よりも深い暗さに思えたことです。しかもその夜は二回も貨物列車とすれ違ったのです。
そして歳時記で知った凍蝶。これが凍蝶?と思しき蝶をこの冬、初めてみました。道路の上に羽を広げたまま微動だにしない蝶。生きているのかそれとも・・。次の日も違う場所で同じ紋の蝶を見ました。鮮やかなエメラルドグリーン色の筋をもつ蝶。その美しさに暫し見入りました。でも風の一吹きにどこかへ運ばれてしまいそうで、とても儚く思えたのです。

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# by itiko4747 | 2017-01-23 14:01 | 冬 



俳句初心者の俳句の記録 そして日々の事も少し
by itiko4747
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